日本の暦について 1

初めに日本の暦について基本的な説明をしていきます。

 

よく「旧暦」とか「暦の上では」という言葉を聞いた事があると思います。

実際の季節と暦の季節では、少しずれがあるのはご存知かと思います。

それはなぜ起きるのでしょうか?

 

以前では、『太陰太陽暦(いわゆる旧暦)』を使っていました。

太陰太陽暦というのは、月の満ち欠けを基準とした暦に太陽の運行を併せた暦です。

月の満ち欠けでいくと、1年に約11日ずつ、ずれが生じます。

そうなる事によって、年を追うごとにずれが生じるため、約3年に1度、閏月(うるうつき)を入れ、1年を13ヵ月としました。

年棒制だったら、なんだかしんどいですね(>_<)

 

そして現在、私たちが使っている暦は、明治政府によって採用された世界共通の太陽暦で、太陽の運行を基準とした暦です。

旧暦から新暦への移行により旧暦の明治5年12月3日が

新暦の1月1日となりました。この為、新暦では約1ヵ月季節がずれてしまいました。 

 

そして、「暦の上では春ですが」と言われてもこれまたズレを感じてしまいます。

それは「立春」「立秋」などの24節句が古代中国で作られたため日本の季節感と、もともと少しずれていました。

24節句自体が太陽の動きに併せて作られていたので旧暦(太陰太陽暦)でも新暦(太陽暦)でも変わりなく移行するわけにもいかないのです。

 

この二つが絡まって余計にややこしくしているようですね。