和食では欠かせない、そして今では身近になった漆器について簡単にお話していこうと思います。
欧米では漆器の事をJapanと呼ぶほど日本の特産品として知れています。
細部まで説明していきますとそれこそ本が一冊できてしまいます(>_<)
ザックリとした説明の中で皆様の興味のきっかけになれば良いかと思います。
~漆器の歴史~
縄文時代前期には東日本を中心に、すでに作られていたと思われます。
漆を施した櫛や耳飾りなども作られており器以外にも生活に欠かせない技術となっていたようです。
弥生時代になると西日本にも普及していたようです。
奈良時代には中国の影響を受け多くの作品が生み出されました。
院などの宝物からも伺える様に日本の漆工芸技術の確立の時代ともとれます。
平安時代には蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)が盛んになり日本独自の美意識が高まりを見せます。
鎌倉時代、武家社会を反映して、剛健で写実性を重んずる物が多くなります
桃山時代には高台寺蒔絵に代表されるのびのびとした作風のもの、
ヨーロッパの好みを取り入れた輸出用の南蛮蒔絵も多く作られました
江戸時代には漆工芸が最も普及した時代といえます。
足早でしたが続いて漆器作りの工程をさらに足早ですが紹介していきます
~漆器作り~
1椀木地 原木を適度な大きさに切って乾燥させます
2こくそ 木地の補強をします
3木地固め 木地全体に生漆を塗ります
4布着せ 布を漆で張り付けて補強します
5惣身地付け(そうみじつけ)布着せのさかいをなくします
6下地付け 漆を塗る、乾燥、研ぎ、を3回ほど繰り返します
7中塗り 精製した漆を塗り乾燥後、研ぎます
8上塗り 仕上げの塗りになります
9加飾 様々な技術により飾りを入れます
極端に簡単な説明になりましたが100を超える手数をかけるものもあります。良質なものなら、大切に扱えば十分に次の世代へと受け継ぐこともできます。
器(漆器編2)へ続きます
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