器(漆器編2)

それでは漆器の真骨頂、

塗りと飾りの技術の説明をしていきます。

(技術は凄いですが説明は簡単です、、すいません( ..)φ

唐塗り KARANURI

彩漆と透漆を交互に塗り分けた後、数回研ぎだして文様を出したもの。


七々子塗 NANAKONURI

粟粒、菜種、けし粒等を蒔いてその種子を払うと綺麗な輪紋がでます


錦塗 NISIKINURI

七々子塗と同じ塗りをした後、彩漆で模様を描き、

錫粉蒔いて研ぎ出す。豪華な文様が印象的


紋紗塗MONSYANURI

紗という、もみ殻、炭粉を蒔いてとぎだす。

ザラザラした艶消し地に光沢のある黒文様が表れます。


春慶塗SYUNNKEINURI

木地を紅色又は黄に着色し、透漆をを塗り仕上げ、木肌や、木目を活かした塗り。堺の漆工、春慶が考案。


摺漆塗SURIURUSINURI

漆を脱脂綿や布に染み込ませて木地に摺りつけます。

その後、和紙などで漆をふき取り、薄い漆の膜を付ける事から

拭漆塗HUKIURUSINURIともよばれ、木地の美しさを活かします


溜塗TAMENURI

下塗に朱、青、黄などの彩漆をぬり上塗りに透漆を塗り下の色が透けるのが美しい


などが代表的です。

続いて、飾りの説明に入ります。


螺鈿RADEN

夜光貝、鮑などの。内側が光る貝を磨いて模様の形に切り抜いて貼り付けたもの螺は貝、鈿はちりばめるの意


彫木彩漆TYOUBOKUSAISITU

木地に文様を彫り朱や緑の漆を塗って仕上げる。


沈金CHINKIN

上塗りしたうえに刀で文様を彫りその溝に金箔や金粉を流し込み余分な金箔をぬぐったもの


蒔絵MAKIE

文様を漆で描き乾かないうちに金、銀などの粉を蒔きつけ

文様を表したもの。漆器の装飾で最も代表的。


髙蒔絵TAKAMAKIE

炭粉、焼き錫粉で文様を高く盛り上げてから金、銀の粉を蒔く方法


研出蒔絵TOGIDASIMAKIE

漆で文様を描き金銀を蒔いて乾かした後、木炭で文様の部分を研ぎ出す。


肉合蒔絵SISIAIMAKIE

髙蒔絵と研出蒔絵を組み合わせたもの。


蒟醤KINMA

漆塗りの上に文様を線彫して朱、黄などの色の質をうずめて研ぎ出したもの。


かなりざっとでしたが漆器編いかがでしたでしょうか?

興味のきっかけや少し身近に感じていただけたでしょうか?


最近では安価なプラスチック製の模造品もありますが、作り手の気持ちのこもった本物を大切に使うのは気持ちの良いものです。機会があれば一度は手に取って感じてみてください