第二回津山地域 産地・実需者交流会

9月25日(日曜日)に美美作農業普及指導センターの松本様と津山の各生産現場を見学してきました。

 

はじめに久米南町にある『サンサンくめなん』にて、柚子の加工品を見学しました。

初めて見る商品から、いつもお世話になっている辻本店様の『ナイン柚子の酒イエローボトル』も並んでおり、久米南町の柚子を使用していることを知りました。

 

久米南町では、柚子の産地である高知の馬路村を視察して、平成7年から本格的な柚子の栽培を始めました。出荷量は年々増加傾向にあります。

岡山の柚子として、もっと沢山の方に親しまれてほしいものです。

 

 

そのあと、柚子生産者の山本様の圃場を見学に行きました。

柚子の枝には棘があり、実を傷つけてしまうので、棘を1本ずつ丁寧に手作業で取っていくというのに驚きました。

気の遠くなるような作業をずっと繰り返す中で大切に育てられた柚子は、僕たちや皆様のもとへと届けられます。

 

夏には柚子狩りなども出来そうですので、大自然を満喫しながら皆でまた、新鮮な柚子を使ったお料理教室なんかでも楽しめそうです。

そして、毎回、心を締め付けられることですが、やはり高齢化と後継者の問題があります。

この大切に育てられた柚子の木を何とか次世代に繋げていけるよう、六式会としてもしっかり情報発信していきたいと思います。

 

 

次に、津山の田中農園様の柿の圃場を見学させていただきました。

すでに試食された方もいると思いますが、改めて紹介させていただきます。

 

およそ700年前に城を築くために住み始めたご先祖様が広島の西条より持ってきた柿の木を大切に育て、今へと繋がっております。

今でも300年以上前の古木もあり、ちゃんと実をつけております。

変わりゆく時代を見守り、変わらず実をつけてきた柿の木達。

その大切な実を、こだわり抜いた手法で渋を抜き、加工して『

美味しい』へと変え私たちの元へ届けてくれます。

 

私達料理人は、便利な現代では、FAXやメールひとつでおいしいものが仕入れられる時代となりました。

でも、必ずその先には誰かの大切な気持ちが詰まっています。そのことを忘れることなく、私達も大切な気持ちを更に乗せて、皿に乗せてお客様に届けられるようにと、身の引き締まる思いでした。

 

その後、田中農園様で津山の特産品を使った商品のピオーネのシロップ漬け、新高梨のシロップ漬けを試食し、アンケートを実施しました。

 

この度、お世話になりました関係者の皆様、また共に研修に行った方々、ありがとうございました。

 

次回も是非、楽しい、ためになる研修会を楽しみにしたいと思います。